著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

ミルクボーイ「M-1」優勝までの凸凹道…霜降り明星に発奮

公開日: 更新日:

「M-1グランプリ2019」ファーストステージ歴代最高点で最終決戦に進み優勝を果たしたミルクボーイ。第7世代を筆頭に派手なビジュアルのコンビが多い中、「昭和のたたずまい」を残した、お年寄りから子供たちまで、広い年齢層にわかってもらえるネタ作りを続けています。

 2人は大阪芸術大学・落研時代から「ミルクボーイ」としてコンビを組んでおり、卒業後はNSC大阪へ入学するはずだったのですが、若手の登竜門baseよしもとのオーディションに受かってしまい、そのままプロとして漫才の道へ進むことになりました。

 2人が劇場組のトップステージへ上がってきた頃、スタイルは今と変わらずでしたが「テーマ」が違いました。現在はM-1でも演じていた「最中」や「コーンフレーク」のような多くの人が知っている説明のいらないテーマですが、当時は「太宰府」(福岡県の太宰府天満宮)のような、“知る人ぞ知る”マニアックなテーマが多く、知らないお客さんの時には全く反応がないという舞台もありました。

「みんなが知ってるであろうということをテーマにしないとしんどいで。形は他にないから、このままやればいいと思うよ」とアドバイスしましたが、本人たちに聞くと「何年かして先生が言ってはったことがよくわかりました。言葉では聞いていても頭で理解してなかったです」と話してくれました。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手