新宿末広亭の変わらぬ日常 緊急事態宣言下で通常営業続行

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 声をあげて笑う者がいれば、腕を組んで、こくりこくりと舟をこぐ者――。3度目の緊急事態宣言が発令された25日、東京は新宿末広亭の寄席では普段と変わらぬ光景が客席にあった。

 昼夜2回公演の昼の部。日曜日は遠方からの演芸ファンが少なくないが、この日も母娘でやって来たり、若い女性のひとり客の姿も。3000円の木戸銭を窓口で払い、手の消毒と検温をして場内に入るときは、女性スタッフが来てこう言った。

「桟敷席もしくは補助席をご案内いたします」

 透明のシールド越しに噺家のぶつ落語の響くなか、237ある椅子席は1席ずつ間隔を空けられたこともあり、ほぼ埋まっていた。舞台へ向かい、両側にある畳敷きの桟敷席もくつろいだ格好の客が目に入ったため、補助席を選択すると、最前列左に折り畳みの簡易イスを置いてくれた。「声援は盛大な拍手で」との張り紙が目の前にある。

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