新宿末広亭の変わらぬ日常 緊急事態宣言下で通常営業続行

公開日: 更新日:

 声をあげて笑う者がいれば、腕を組んで、こくりこくりと舟をこぐ者――。3度目の緊急事態宣言が発令された25日、東京は新宿末広亭の寄席では普段と変わらぬ光景が客席にあった。

 昼夜2回公演の昼の部。日曜日は遠方からの演芸ファンが少なくないが、この日も母娘でやって来たり、若い女性のひとり客の姿も。3000円の木戸銭を窓口で払い、手の消毒と検温をして場内に入るときは、女性スタッフが来てこう言った。

「桟敷席もしくは補助席をご案内いたします」

 透明のシールド越しに噺家のぶつ落語の響くなか、237ある椅子席は1席ずつ間隔を空けられたこともあり、ほぼ埋まっていた。舞台へ向かい、両側にある畳敷きの桟敷席もくつろいだ格好の客が目に入ったため、補助席を選択すると、最前列左に折り畳みの簡易イスを置いてくれた。「声援は盛大な拍手で」との張り紙が目の前にある。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手