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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

全力で仕事を楽しむ「とにかく明るい安村」が殺したい過去の自分

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「初めて見たとき、腹抱えて笑った。ほんで泣いたな」(千鳥大悟フジテレビ「千鳥のクセがスゴいネタGP」9月16日放送)

「東京ってスゴい」と連呼しながら「北海道の田舎の控えめで大人しかった俺が♪ 東京に来て♪ 20年経ったら♪ 恥ずかしくもなくこんなことができる♪」と半裸状態で奇妙な踊りをしながら歌い上げる。とにかく明るい安村(39)の「東京ってスゴい」という歌ネタだ。それを「これぞロックやろ」と称賛しながら見ていた千鳥・大悟が放った言葉を今週は取り上げたい。

「東京」が自分たちを変えさせると語った上で「変わったことが悪いことでもないのよ。だから『東京は悪い』じゃなくて、『東京はスゴい』のよ」と続けた。

 安村のこのネタは当初「歌ネタ王決定戦」(MBS)で優勝するために作ったものだ。優勝賞金300万円を目指すも、準決勝で「めちゃくちゃスベって」(TVer「テレビドガッチ」20年8月25日)敗退。けれど、他のライブでやると楽屋の芸人たちから絶賛されたため、「有吉の壁」(日本テレビ)で披露すると大反響を巻き起こした。

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