著者のコラム一覧
細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

飯野矢住代誕生秘話<22>周囲に歓迎されなかったスター歌手Sとの儚い恋

公開日: 更新日:

 恋の遍歴を重ねてきた飯野矢住代にとって、「歌手S」は特別な存在だったかもしれない。これまでの本命は主に大学生やバンドマン。心理的に矢住代が優位に立ってきたはずだが、Sはれっきとした芸能人。アイドル的な人気者で、紅白歌合戦にも出場するスターだった。有名芸能人との交際と言うと、4年前にザ・タイガースの加橋かつみとの交際も取り沙汰されたが、このときはタイガースもデビュー間もなく、飯野矢住代もミス・ユニバース日本代表に選ばれる直前だったため、双方とも駆け出しの存在、スキャンダルと言うより“若い2人の恋”として周知されたにすぎない。しかし今は違う。Sが人気歌手なら矢住代も世間を騒がせる小悪魔。マスコミにとっては格好のネタとなったのは言うまでもない。

 出会いはSが「姫」を訪れたことに起因する。意気投合した2人の初デートは江の島までドライブ。矢住代の回想がある。

「約束の時間より三十分も前に来て、あたしを待っていてくれた。それに彼は方向オンチでよく道をまちがえるの。そのたびに“ゴメンネ、ぼくって頼りなくて……”そういってあやまるの。そんな彼の子供っぽい言葉が、あたしはたまらなくすきだった」(「週刊ポスト」1971年6月11日号)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網