ツッコミどころ満載の「日本沈没」で孤軍奮闘 石橋蓮司が醸す“腹黒”演技の絶妙

公開日: 更新日:

 関東沈没をいち早く予測した田所博士を演じる香川照之(55)についても賛否両論だ。

「同じ日曜劇場の『半沢直樹』で“大和田常務”を演じて人気だっただけに、キャラがかぶらないようにしたのでしょうが、田所博士の独特のしゃべり方など作り込みすぎているきらいがある。そのせいかネット上には〈笑ってしまってセリフが入ってこない〉なんて書き込みもあります」(前出のテレビ誌ライター)

 あれこれとツッコミが入るのは、もちろん、それだけ注目度が高いことの裏返しでもある。

「だから余計に『日本沈没』では演者のうまい、下手が取り上げられてしまうのでしょう。主演の小栗さんはもちろんのこと、小栗さんと絡む松山ケンイチさんは〈達者だな〉と思いますし、香川さんも変人感がよく出ていると思いますが、中でも〈さすが〉とうならされるのが、副総理を演じる石橋蓮司さん。視聴者が思いつくであろう“醜い腹黒政治家”のイメージを集約して具現化しています。ドラマ全体に緊迫感がない中で、孤軍奮闘している感じがしますね」(エリザベス松本氏)

 石橋はもちろん、誰もが認める“名バイプレーヤー”だが、御年80歳。確かに「さすが」だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景