ツッコミどころ満載の「日本沈没」で孤軍奮闘 石橋蓮司が醸す“腹黒”演技の絶妙

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 関東沈没をいち早く予測した田所博士を演じる香川照之(55)についても賛否両論だ。

「同じ日曜劇場の『半沢直樹』で“大和田常務”を演じて人気だっただけに、キャラがかぶらないようにしたのでしょうが、田所博士の独特のしゃべり方など作り込みすぎているきらいがある。そのせいかネット上には〈笑ってしまってセリフが入ってこない〉なんて書き込みもあります」(前出のテレビ誌ライター)

 あれこれとツッコミが入るのは、もちろん、それだけ注目度が高いことの裏返しでもある。

「だから余計に『日本沈没』では演者のうまい、下手が取り上げられてしまうのでしょう。主演の小栗さんはもちろんのこと、小栗さんと絡む松山ケンイチさんは〈達者だな〉と思いますし、香川さんも変人感がよく出ていると思いますが、中でも〈さすが〉とうならされるのが、副総理を演じる石橋蓮司さん。視聴者が思いつくであろう“醜い腹黒政治家”のイメージを集約して具現化しています。ドラマ全体に緊迫感がない中で、孤軍奮闘している感じがしますね」(エリザベス松本氏)

 石橋はもちろん、誰もが認める“名バイプレーヤー”だが、御年80歳。確かに「さすが」だ。

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