著者のコラム一覧
井上トシユキITジャーナリスト

1964年、京都市生まれ。同志社大学文学部卒業後、会社員を経て、98年からジャーナリスト、ライター。IT、ネット、投資、科学技術、芸能など幅広い分野で各種メディアへの寄稿、出演多数。

綾瀬はるかはコロナ緊急入院で「上級国民」と叩かれ…芸能人の“炎上”には3パターンある

公開日: 更新日:

 医師を名乗る人物が「中等症の30代はVIPとか関係なく最優先の入院対象」「特別扱いではない」「コロナ治療は基本的に公費負担」と諌めても、「デマです」「高額の費用を払えば病室はあけられる」「間違いなく人の命に優劣をつけている」と、陰謀論めいた誹謗がやむことはなかった。

■コロナ禍における一般人の鬱憤が噴き出す

 一方、芸能界と女優の主戦場であるドラマへも「苦情」が集まった。最近見たドラマで出演者の「唾液が飛んでいてとても不快だった」と断罪する、「マスク着用のドラマにすべき」と極論を振りかざす、「バラエティーもノーマスク」と飛び火させるなど、炎上は芸能界やテレビ全体にまで拡大した。

 一般人は窮屈な生活を強いられているのに、高給取りの上級国民はいい加減でけしからんと、コロナ禍での鬱憤がここぞとばかりに噴き出した格好である。

 実際にマスク着用で大声を出さずに演技やトークをしたとしても感情がわからない、声が聞き取りにくいなどと、それはそれで文句を言って“マスゴミ”批判を展開するに違いない。どこまで本気なのかと思っていたら、「必要最低限の報道と、あとは再放送で構わない」と書き込む者まで現れ、1000近い「いいね」を献上されていて驚いてしまった。

「入院先があって何より」「しばらく休んで元気に戻ってきて」と寄り添う声もあったものの、炎上はその週末まで続いた。(つづく)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」