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芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

神田沙也加さんが心を開いた人物 大地真央を「ママ」と呼び、伯父は母娘の“緩衝材”だった

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「どうして……」。19日未明に神田沙也加さん(享年35歳)の転落死の一報が流れた時、芸能関係者の誰もが同じ言葉を漏らしただろう。沙也加さんはミュージカル舞台女優としての仕事は順調過ぎるくらい順調だったし、来年4月には『銀河鉄道999 THE MUSICAL』のメーテル役も控えていた。

 訪れていた札幌での『マイ・フェア・レディ』も、沙也加さんにとっては大きなターニング・ポイントだった。主人公・イライザは、神田が関係者の前でママと呼んで隠さない大地真央(65)の当たり役だった。沙也加さんはこの役に憧れ、 “大地・イライザ・真央”を地方公演まで追いかけていたという。2018年9月、このイライザ役に抜擢された沙也加さんは大地から激励を受け、“いつの日かママのイライザを超えたい……”と事あるごとに話していたという。

 ミュージカルというジャンルの舞台も人気が高まり、「これから……」という矢先での出来事に、芸能関係者たちは溜息を漏らすばかりだ。

■聖子はマネジメントの現場に第三者が介入することを許さなかった

 沙也加さんの転落死を伝える所属事務所のホームページで、【代表取締役 蒲池光久】の名前に目を留めた方も少なくないだろう。この蒲池社長は神田の母・松田聖子(59)の実兄だ。沙也加さんからすると伯父にあたる。

 松田は1989年に『サンミュージック』を退社後、マネージメントの一切を親族で固めてきた。第三者に現場に土足で入ってこられるのを嫌ったからだ。一部では松田と沙也加さんに“母娘の確執”があったと報道されてきた。

 沙也加さんがタレント・デビューした直後の、彼女の異性問題がその原因だったといわれている。まだティーンエイジだった神田に「男女交際はまだ早過ぎる」とたしなめ、「私のプロデュースで絶対に成功させてあげるから」と家族の前で宣言したのが母・松田だった。

 “松田聖子の娘”、“神田正輝の娘”が常について回った沙也加さんは、そのストレスは苦痛以外何ものでもなかったといわれている。舞台デビューとなる『INTO THE WOODS』で沙也加さんを大抜擢した演出家・宮本亞門(63)は、「私は有名人の娘だから受かったのですか? と大きな目で食いつくように聞いてきた」と明かした。これぞ沙也加さんの置かれてきた境遇を象徴するような話だ。

 沙也加さんが事前に何の相談もなく突然タレント活動を休止したり、世田谷区成城にある自宅を飛び出して一人暮らしを始めたのも、サラブレッドならではの反動だったのだろう。

 17年、村田充(44)と沙也加さんの結婚式に松田が出席しなかったのも、頑としてお互い譲らない母娘の確執が生んだ悲劇だといわれた。

伯父は母娘に対等な目線で会話できた

 そんな母娘の“緩衝材”の役目を果たしてきたのが前述の蒲池社長だといわれている。母娘に対等な目線で会話できるのは、この社長を置いて他にいなかった……と関係者は口を揃える。

「人付き合いが苦手だった沙也加さんは3人にだけ心を開いていました。実父の神田正輝(70)と大地真央、そして蒲池社長です。松田も娘の側に実兄がいてくれたから、自らの仕事に専念出来たのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)

 母娘ともに年齢を重ね、ようやくこれから絆を更に深めていく機会もあっただろう。松田を始め、関係者の失意は想像もできない。

*番外編を【動画】でご覧いただけます。

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