著者のコラム一覧
ラリー遠田お笑い評論家

1979年、愛知県名古屋市生まれ。東大文学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経てフリーライターに。現在は、お笑い評論家として取材、執筆、イベント主催、メディア出演。近著に「松本人志とお笑いとテレビ」(中央公論新社)などがある。

「見取り図」は漫才・コント・バラエティー番組…走攻守揃った万能プレーヤー

公開日: 更新日:

 ここ数年、テレビで大活躍しているお笑いコンビが千鳥かまいたちの2組である。彼らはもともと大阪を拠点として活動していたが、ある時期に東京に移り、そこからじわじわと仕事を増やし、現在では冠番組を複数持つ売れっ子になった。

 大阪で育った芸人は、大阪の劇場やローカル番組で芸人としての腕を磨くことができる。そして、全国ネットの番組で、その蓄えた力を解放することで一気にスターダムにのし上がっていくのだ。

 そのような大阪芸人が売れるための王道を今まさに歩んでいるのが見取り図の2人である。巨漢で長髪の盛山晋太郎(写真左)と、細身でおとなしそうなリリー(同右)のコンビ。パッと見の印象はヒップホップユニットのクリーピーナッツに似ている。

 彼らは2018年から3年連続で「M-1グランプリ」の決勝に進んだことで、その面白さが全国の人に伝わり、東京のテレビの仕事も順調に増えていった。

 芸人としての見取り図の最大の魅力は、盛山の独特の節回しの甲高い声のツッコミである。これには一度聞いたら忘れられない中毒性がある。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する