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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

茶店のママが「イマジンよ、ジョン・レノンが泣いてるわ」とたばこをふかした

公開日: 更新日:

 茶店に客はいなくて、気分も良いのでウインナコーヒーを頼んだ。東大全学共闘会議編「ドキュメント東大闘争・砦の上にわれらの世界を」(亜紀書房)という、1969年刊行のドキュメント本を読んで、世界がベトナム反戦と大学解体と社会革命運動に揺れた時代を探るつもりでいた。

 が、茶店のママがその本を見て「あたしもこの世代よ」と話し始めた。「今、ロシア軍がウクライナ国境に戦車だか集めて侵攻するって? 米軍もバルト3国に軍隊派遣とか。クリミア併合だけじゃ不満なのよ、プーチンの人殺しは。戦争はほんとにバカのやることよ」と口が止まらなくなった。

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