安倍元首相は在任中「核共有 検討も研究もしていない」と答弁!ヒラ議員で発言一変の危うさ

公開日: 更新日:

■ヒラ議員になった途端、「議論しろ」「タブー視するな」

 安倍氏が「ニュークリア・シェアリング」の話を口にするのは、今回が初めてではないものの、総理大臣だった2017年3月の参院予算委では、野党の白眞勲議員(現・立憲民主党)が、安倍氏が過去に発言した「ニュークリア・シェアリング」を取り上げ、「日本は唯一の被爆国として核のない世界の実現をやっぱり目指すべきなんじゃないんでしょうか。その辺、総理どうですか」と問うと、安倍氏はこう答えていた。

「それは総理大臣でない時の発言でございまして、これはまさに日本の抑止力をある意味においては示そうという意味で申し上げたわけでございまして、今の立場は総理大臣でございますから、これは非核三原則を堅持をしていくという立場でございますから、この核シェアリングについては、全くこれは検討も研究もしていないわけでございまして……」

 総理在任中は「検討も研究もしていない」「非核三原則を堅持」と答弁しながら、ヒラ議員になった途端、「議論しろ」「タブー視するな」と政府の尻を叩く。安倍氏の暴言に米国バイデン政権が呼応し、「ならば北朝鮮とロシアに対抗するために北海道や新潟に核兵器を配備する」などとなったら、安倍氏はどうするのか。〝盟友〟の「ウラジーミル」だって敵意むき出しにするだろう。

 安倍氏のように立場によってクルクル発言内容を変える危うい政治家がいるからこそ、日本は非核三原則を堅持する必要があるのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった