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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

いい加減なことばっかり言う元総理は廊下でバケツ持って立ってろ

公開日: 更新日:

 テレビニュースを見続けている。福島の原発が爆発した時以来だ。こっちの体の調子までおかしくなるよ。プーチンの目つきの変な顔、ウクライナの戦場。ロシア軍はミサイルで一挙に16人の子供を爆殺したとか、首都キエフはいつ陥落するかとか。心の休まる時がない。コロナなんか忘れてしまったな。

 ワイドショーで、ロシア研究の第一人者というのが「この侵攻はいつ終わるか、それはプーチンさん一人が決めるので、プーチンさんの頭の中次第なんです」と口角泡を飛ばしていた。CNN日本語放送では特派員が「ミサイルで市庁舎広場が壊滅した。ロシア軍はキエフの治安庁舎も攻撃予告した。これは戦争犯罪です。でもプーチンはやめません。精神状態もおかしくなってます」と訴えていた。この西側のライブ報道は世界の何十億人が見ている。プーチンが見ていたなら余計に精神状態がおかしくなるんじゃないのかな。

 ロシアはソ連邦が崩壊した30年前から、ウクライナだけは取りこんで支配下においていたかったようだ。テレ東BIZの解説者は「キエフはロシア人たちの故郷だから、日本で例えたら、京都か奈良をどこかに取られているようなもので、だから民族同士が紛争してきたわけです。その結論がこの全面侵攻です」と熱くしゃべっていた。京都や奈良がどこの誰に取られるのか、考えてたら頭が痛くなってしまった。

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