キムタクも道枝駿佑も大惨敗、二宮和也1強に見る「ジャニーズドラマ」の曲がり角

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 シリーズドラマの凋落も看過できないところである。井ノ原快彦(45)主演の「特捜9」season5(テレ朝系)は、06年から17年まで続いた「警視庁捜査一課9係」の続編。改題された18年から年1ペースで放送され、全話で2ケタをキープしてきた。今シーズンにはSnow Man向井康二(27)が投入されて、固定ファンの拡充が期待されたが、4日に放送された第5話は9.3%で、初めて1ケタを記録。

 道枝の「金田一」も95年にKinKi Kids堂本剛(43)、01年に松本、05年にKAT-TUN亀梨和也(36)、14年にHey! Say! JUMP山田涼介(29)と、ジャニーズの人気若手に継がれたシリーズだが、最新作は2ケタに届かない。

 そんな中、唯一2ケタをキープしているのは嵐・二宮和也(38)主演の「マイファミリー」(TBS系)。エンタメライターの伊藤雅奈子氏がこう言う。

「今期はドラマ業界の分岐点。シリーズ作やキムタクブランドが通用しなくなり、ジャニーズブランドだけではどうにもならないことが明白になりつつあります。リアルタイム視聴率、見逃し配信のTVerともに芳しい数字を残している『マイファミリー』は、キャストの大半が一度は誘拐犯、側近者、警察関係者ではないかと疑いの目が向けられるグレーな人間関係、早いストーリー展開が魅力です。学生生活を舞台に、ジャニーズの若さだけで勝負しようとする『金田一』や『10カウント』はますます苦境に立たされるのでは」

 “ニノ(二宮)1強”の春のジャニーズドラマ。クライマックスに向けて、キムタクはさらに水をあけられるのか。

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