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ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

戦前や明治どころか、日本は天保の時代から1ミリも変わっていない!

公開日: 更新日:

 飯岡助五郎はお殿様を接待し袖の下を渡し、お上から十手をいただき岡っ引きになる。警察権をもらうわけだ。権力を後ろ盾にして力の支配を正当化する。奇麗な娘がいれば、その父親を博打ではめて借金をつくらせて、そのかたに娘を売らせ、芸者や遊女にして殿様や豪商にあてがう。それを救うのがどこの一家にも属さない旅から旅の旅ガラス。

 これが痛快時代劇のお約束だが。一匹狼が権力を敵に回すのは、公開当時の左翼運動などの影響があるのかもしれない。

 さてこの構図。よく見りゃ今も変わらない。殿様を政治家、豪商は大企業。農民は値上げ税金に泣く一般庶民。祭りは「万博」、賭場は「カジノ」。身売りされるのは「派遣社員」だ。

 政府は戦前や明治に回帰してるのかと思ったら、一周回って江戸時代にまで戻ってしまったのか。

 いや、ひょっとしたら天保の時代から、この日本は1ミリたりとも動いていないのか。

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