ジャンポケ斉藤慎二の告白が話題 芸能界に“いじめられっ子”が多い理由

公開日: 更新日:

 お笑い芸人、ジャングルポケットの斉藤慎二(39)が、常葉大付属橘中学校・高校(静岡県静岡市)で開かれた講演会で語った学生時代のいじめ被害について静岡放送(SBS)が報じ、4000件以上のコメントが付き、話題となっている。

 斉藤のいじめ告白は初めてではないが、その内容を改めて見るとかなり酷い。その期間は小学校3年から中学まで。背が低いという理由から、「チビ」「死ね」などの暴言を浴びせられ、背中を彫刻刀で刺されたり、ある児童の誕生日会でもクラスで一人だけ爪はじきにされていたという。先生に相談しても、まともに取り合ってもらえない。父親のベルトを首に巻き、自殺を図ったこともあるそうだ。

 斉藤は高校に進学し、演劇や野球に出合い、いじめを克服。芸人の道を志したが、いじめをカミングアウトした後、いじめていた元生徒から電話があったが、反省や謝罪の言葉はなく、「家族ができたから、名前を出さないでくれ」と言われたという。

 斉藤は「もし、人を傷つけている人がいるなら絶対にやめてほしい。その人は一瞬で忘れるかもしれないけど、いじめられている側は一生忘れない。僕は一生恨んでいます」と結んでいる。

再ブレーク中のしょこたん、新婚の矢部美穂も

 一方、現在、デビュー20周年の写真集が重版されるヒットとなっているタレントの中川翔子(37)も中学時代にイジメにあっている。イジメを告白した著書「死ぬんじゃねーぞ!!」(文藝春秋)には、絵を描く趣味を「キモい」などと言われ、卒業文集から“ハブられ”不登校になり、卒業式にも出席しなかった過去を告白している。

 駅のホームで「いま飛び込んだら死ねるかな」とまで考えたという。写真集の発売会見では、「生きた証しを残したかった」「生きててよかった」を連発していたのは、こうした過去のつらい経験も関係しているのかもしれない。

 さらに、先月29日に川崎競馬所属の山林堂信彦騎手(43)と結婚し、ラブラブ状態のグラビアアイドルの矢部美穂(45)も北海道にいた中学時代にイジメにあっている。クラス全員から「矢部菌」などとイジメを受け、トイレの個室で弁当を食べたり、手首にカッターナイフを当てたりしたことを告白している。

「芸能界はいじめられていた人が集まる場所」

 華やかな芸能界で過去のいじめ体験を告白する人は意外と多い。とある芸能ライターはこう話す。

「現在、“通販の帝王”として君臨する俳優の保阪尚希をかつて取材したときも、幼い時に両親が自殺するという自身の壮絶な過去が話題となり、『芸能界って家が貧乏だったり、差別されていたり、虐げられていたり、いじめられていた人が集まっているところなんですよ』と持論を語っていました」

 民放のバラエティー番組プロデューサーが言葉を継ぐ。

「やはり、つらい体験をしていて反骨精神があるので、アイドルや芸人、俳優を問わず、芸能界で成功している人で学生時代にいじめにあっていた人は少なくありません。マスコミにカミングアウトしていなくても、そうした経験を持っている人は多いですよ」

 斉藤は、いじめについて語ることに最初は抵抗があったが、「自分と同じ後悔をしてほしくない」と発信し続けることを決めたという。いじめを克服して活躍している芸能人の姿は、今、いじめられている子どもたちへのエールになることは間違いない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 3

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  4. 4

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  5. 5

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  1. 6

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  2. 7

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  3. 8

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも