邦画も洋画も「大人のための良作」がズラリ! いま映画界が中高年層に注目する理由

公開日: 更新日:

味わい深い水谷豊監督作品

「太陽とボレロ」は、「TAP THE LAST SHOW」(2017年)で監督業に進出した水谷豊の3作目となる長編だ。舞台は折からの不況に加え、指揮者が倒れたことで存続の危機に陥った、とある地方都市のアマチュアオーケストラ。主宰する理子(檀れい)は、長年尽力してくれた学生時代の先輩、鶴間(石丸幹二)とともに、せめて最後の公演を成功させるべく奮闘するが……。

 代役の指揮者として、国際的に活躍する西本智実が本人役で出演、ラストのボレロ演奏シーンなどはジェット機並みの大音量まで使った幅広いレンジの音響設計にこだわるなど、随所に水谷監督の音楽への情熱が込められている。

「興味深いのは、中高年ばかりの登場人物にとって夢だったオーケストラが終わりゆく姿を描いているのに、悲愴感を感じさせていないことです。水谷監督は限りある人生をこの楽団にたとえながらも、その“晩年”を否定的にとらえていません。斜陽の美学というべきそのポジティブな価値観に、同世代の観客は大いに励まされると思います」(前田氏)

 興収上位の話題作から掘り出し物の佳作まで。いまが映画館にカムバックする絶好の時といえそうだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  2. 2

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 3

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  4. 4

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  5. 5

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  1. 6

    樹木希林に不倫を暴露された久世光彦

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希またも“自己中発言”で捕手批判? 露呈した「人間性の問題」は制球難より深刻

  3. 8

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  4. 9

    【独自】急死の中山美穂さん“育ての親”が今朝明かしたデビュー秘話…「両親に立派な家を建ててあげたい!」

  5. 10

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”