邦画も洋画も「大人のための良作」がズラリ! いま映画界が中高年層に注目する理由

公開日: 更新日:

 映画ランキングに異変アリ。いま、日本の映画興行に変化がみられると話題になっている。興収30億円突破も勢いが衰えない「トップガン マーヴェリック」をはじめ、初代ウルトラマンを新解釈で描いた「シン・ウルトラマン」、1979年放映のファーストシリーズ15話を長編化した「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」と、中高年をターゲットにした作品が上位にずらりと並んでいるのだ。

 さらには、役所広司主演の時代劇「峠 最後のサムライ」、84年公開のスティーブン・キング原作ホラー映画のリメーク「炎の少女チャーリー」など、この後も同様の話題作が続く。

 女性や若者、家族向け作品が主流の近年では珍しいこうした現象について、映画批評家の前田有一氏が解説する。

「コロナ禍の発生により、感染を恐れる中高年のお客さんが激減、各社ともこの層に向けた作品を真っ先に公開延期していました。今は『トップガン』などそうした大作のタマ数が豊富な状況です。トップ10に入る話題作以外にも『太陽とボレロ』のような、しっとりと味わえる大人向けの良作が揃ってきました。再び中高年層を映画館に呼び戻したい業界にとっては大事な局面といえるでしょう」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった