神田伯山さんの活躍で「講談の説明をしなくてもすむようになりました」

公開日: 更新日:

 現在、東京に講談師は約70人居る。そのうち女流は6割で、40人を超す。落語家より女性が多いのだ。今回は女流の中でも新作講談を演じる神田茜にご登場願った。茜は小説家としても文学賞を受賞するなど活躍している。講談と小説、そして、母親としての苦労談も語ってもらった。まずは講談界の現状について伺おう。

「神田伯山さんがマスコミで活躍していることで、講談が認識されてきたのは確かですね。講談がどういうものかを説明しなくてもすむようになりました。講談のイメージは上がりましたが、女流にまで恩恵は及んでません。ただ、彼は講談界全体を盛り上げたいと言っているので、今後の伯山効果に期待してます」

 茜は1965年、北海道帯広市生まれ。どういう経緯で講談の道に入ったのか。

「高校時代、NHKテレビに神田山陽(2代目=故人)先生と神田紅姉さんが出ていて、紅姉さんが、『講談界は前座を募集してます』と言ったんです。私は人前でしゃべるのが苦手というコンプレックスがあったので、自分に向いていないことに挑戦するのもいいかな、と思ったのがきっかけです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因