著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

隅田川花火3年連続中止の影響か…テレ東中継チームの質低下が心配だ

公開日: 更新日:

コロナで花火職人もスタッフもなまっちゃった?

 ところが、だ。過去の全国の花火大会の映像は圧倒されるほど美しかったが、生放送の花火がいただけなかった。カメラワークがいまいちで大迫力の花火といった醍醐味がさほど感じられない。

 おまけに、浴衣を着たジャニーズの肩越しから花火を映すという余計な演出も鬱陶しい。男性視聴者サービスで浴衣姿の女性の後ろから撮るというバージョンもあったが、こういうのは不要。

 青梅の花火が始まると音声も小さくなり、出演者の声も聞こえなくなった。まったく聞こえないのならそれでもいいのだが、まだらに聞こえるので余計、気になる。

 さらに、途中でいったん幕張に切り替わるというのもどうなのか。幕張の方が圧倒的に豪勢なので青梅に戻ったらしょぼく見えた。風情があるとも言い難く……。ご自慢の9分間も幕張のあとでは驚きも半減だ。

 解説の日本煙火協会のおえらいさんがコロナ禍で全国で花火大会が中止になり、花火職人さんたちの腕が落ちたと嘆いていたが、テレ東の花火チームの腕もなまってしまったのかもしれない。

 それもこれもコロナのせい。来年こそは「隅田川花火大会」開催を願わずにはいられない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償