フジ月10「魔法のリノベ」練られた脚本が“時短再生派”には伝わらないジレンマ
「月9」に「月10」と“連ドラ2段積み”のフジテレビ。今期は月9が「競争の番人」の坂口健太郎(31)×杏(36)、カンテレ制作の月10が「魔法のリノベ」の波瑠(31)×間宮祥太朗(29)と“男女バディー”が重なった。
「刑事、司法、医療などの“事件もの”と“バディーもの”は相性がいいので、毎クールその要素を入れた作品はありますが、同じ局で続けて男女バディーになるのは珍しいですね」(テレビ誌ライター)
夏ドラマ全体が振るわない中、「競争」はこれまでの平均世帯視聴率が9%台と健闘。「魔法」は6%台だが、「ドラマ満足度では『競争』を上回っています」(前出のテレビ誌ライター)。
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「比べるものでもないですが」と前置きして、こう話す。
「『競争』の舞台は公正取引委員会ですが、大ヒットした木村拓哉さんの『HERO』のフォーマットに近く、細かい部分を抜きに安心して見られる王道的なつくり。その点『魔法』は意外と攻めている印象で、ベーシックな部分と変化球的な部分を織り交ぜています」