好調の「競争の番人」に他局や芸能プロの本音は…フジ“公取委ヨイショ”に別の狙い?

公開日: 更新日:

「ウチみたいな地味な役所の話で大丈夫なのかなあ」と職員も苦笑していた公正取引委員会が舞台のドラマ「競争の番人」(フジテレビ系)は後半に入ってからも好調だ。弱小官庁と自虐しながら、坂口健太郎と杏の審査官が「企業のズルを許さず」と談合や下請けいじめを追及し、容赦なく悪質経営者を追い詰める痛快さが見どころ。でも、他局や芸能プロは、「公取委ヨイショのドラマなんて、よくつくったもんだよ」と皮肉っぽい。どういうことか。

 テレビ局と芸能プロは3年前、公取委に厳しく“叱責”されているのである。

SMAPが解散し、ジャニーズ事務所を離れた稲垣吾郎草彅剛香取慎吾のテレビ出演がほとんどなくなったことに、公取委は『このままでは独占禁止法違反につながる』とジャニーズ事務所に注意を行い、テレビ局も無関係ではないと指摘したんです。処分は注意ですが、これは極めて異例のことで、実際は警告です」(独占禁止法に詳しい弁護士)

 当時は、芸能事務所から一方的に独立したり、移籍した俳優・タレントや歌手は、テレビ局は使わないのが不文律になっていた。公取委は以前から芸能人らをヒアリングするなど、「事務所に逆らうと仕事を干される」実態を調査していて、SMAPの3人の独立のタイミングでガツンとやったのだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり