フジ月10「魔法のリノベ」練られた脚本が“時短再生派”には伝わらないジレンマ

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 ネット上の「魔法」の評価は〈リノベした後の暮らしが流れるエンディングがいい〉〈リノベも完結させながらホームドラマ的な面白さがある〉〈波瑠さんのセリフのないところでの表現力がすばらしい〉など、好意的な声が目立つ。

「『魔法』は、1.5倍速で表面的なストーリーだけを追う“時短視聴派”には伝わりにくい部分が評価されています。間宮さんのTBS出演作のネタを劇中でイジってみたりとか、否定派もいますけど毎回出るドラクエ風の夢の場面とか、毎回出る山ガールの存在とか。見続けている視聴者にサービスしながら、ゲスト俳優も初回の中山美穂寺脇康文さんら豪華。昭和~平成~令和のテレビ好きに向けて、いろいろな角度から視聴者に寄り添い、楽しませようとする姿勢が伝わってきますね」(亀井徳明氏)

 脚本は劇団「ヨーロッパ企画」の上田誠氏で、前出のテレビ誌ライターも「基本的には分かりやすいつくりながら、ドラマファンを楽しませる細かな仕掛けをちりばめる“練られた脚本”も、時短視聴の若者にはスルーされちゃうんでしょうねえ」と口を揃える。

 世帯視聴率とはまた別に“等倍速再生ランキング”なんてものがあったら、月10が月9を逆転するかもしれない。

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