「本当に47都道府県を回る落語会ができないかと…」と無謀なイベントを思いつく

公開日: 更新日:

 2013年、三三は無謀ともいえるイベントに挑戦した。「三三五五四七~柳家三三Go!Go!四十七都道府県~」という企画である。

「僕の好きなロックバンドの全国ツアーが頭にありまして。全国といっても、当たり前だけど日本全土を回るわけじゃない。だったら本当に47都道府県を回る落語会ができないものかと思ったんです。それも一日も休まずに回れないかと」

 そんな奇抜なことを思いつく落語家はまずいない。

「僕は人付き合いがうまくないので、当時、噺家になって20年たってたのに、まだ一度も行ったことがない県がありました。沖縄、四国4県、奈良、和歌山、鳥取と8カ所もです。特に鳥取はプライベートでも行ったことがなかった。なんとかして全国津々浦々で会を開きたいものだと思いました。

 一日も休まず47日間で回ったら、『バカじゃねえか』と言われるのも面白いと、今もお世話になっているイベント会社のサンライズプロモーションに話してみたら、『うちでセッティングしましょうか』と言ってくれた。『一県でもブッキングできなかったら、お流れですよ』と言ったら、先方もプロですね。本当に一日も空けず、47カ所の会場をセッティングしてくれました」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い