著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

人生でただひとり夢中になった「アイドル・早見優」には何があった?

公開日: 更新日:

 だが、夏の大会が終わって野球部を引退した息子は受験勉強に専念中と信じていた母親は、東京からの電話に仰天する。ファンクラブのスタッフを名乗る大人の男性から14歳の息子への伝言は「うちの早見を九州地区でも盛り上げていきたいので、潔さんがエリアリーダーになってくれませんか」。塾から帰宅した受験生はたっぷり絞られて、脱会させられた。

 早見優は「花の82年組」。歌唱力なら明菜で異論はない。エッジの利いた現代性はキョンキョンにまかせよう。伊代ちゃんのおとぼけな物言いにプチブル的余裕を見いだすのも一興。そして──早見優には何があった? きれいに歳月を重ねていく姿を目にするたび、ぼくは甘酸っぱい記憶をたどりながら自問をくり返してきた。

 正解は大人になって手に取った雑誌の記事にあった。オーディション番組全盛期のアイドルとしては珍しく、ハワイでスカウトされてデビューした彼女。スカウトしたサンミュージックの相澤正久氏(現社長)は自社に松田聖子がいることをまずアピールしたが、日本の最新芸能事情に疎い早見優は「ごめんなさい、わかりません」と反応が薄い。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山本美月は九州の女子校で偏差値トップ「筑紫女学園」から明大農学部へ 祖父も生物教師の“リケジョ”

  2. 2

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  3. 3

    ドジャース球団売却の可能性…共同オーナーに当局捜査、レイカーズは買収10カ月で手放す

  4. 4

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 5

    朝ドラ「風、薫る」“シマケン”はブーイングも…Aぇ! Group佐野晶哉には「オファー増」の追い風

  1. 6

    高市政権が国民資産「強奪」計画! 現預金1100兆円を狙い撃ち、放漫財政のツケを庶民のフトコロに押しつけ

  2. 7

    “世界ランク1位”の座を捨てて甲子園へ 享栄・上江滝拓未「将来はプロかバスの運転手」

  3. 8

    特殊清掃員が見た「孤独死」の壮絶現場…発見まで2年、遺体は“粉”に「誰にでも起こり得る」

  4. 9

    “寝てない自慢”だった高市首相が「漢方で熟睡」だって…話が変わっている! と批判殺到

  5. 10

    阿佐ヶ谷姉妹にさらなる飛躍のチャンス!「団地のふたり」視聴者から上がる《通じるものがある》の好反応