“森友”もネタに…長澤まさみ『エルピス』に込められた風刺の妙と地上波への挑戦

公開日: 更新日:

■「放送が5年前だったら…」と惜しむ声も

 もっとも、企画が“塩漬け”にされたことで時代設定が18年ということになり、現代の世相とタイムラグが生まれてしまった。ネットでは《あの時は確かに、森友の件とか#MeTooとか話題だったから、一昔前のことに感じてしまう》《これを18年当時に見れていたら、もっと盛り上がったかもなあ》と惜しむ声もある。

 企画からドラマ化までに6年かかり、旧統一教会の一件や、安倍元首相銃撃事件など話題がそちらに移ってしまった感は確かにあるが、メディア側にいる人間が忖度なしにメディアや国家権力の弱点へ切り込む姿勢に、称賛が集まっている。

「エルピス」とは、「パンドラの箱に残されたもの」。「希望」とも「厄災」とも訳される言葉だが、ラブコメや医療ものばかりのドラマ界において今作は「希望」でしかない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ