“センター寄せ集め”のキンプリ分裂…ジャニー喜多川氏の死で失われた創業精神

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 先に退社を選んだ滝沢氏はジャニー氏から育成を引き継ぎ、頑張っている練習生のために、何とかデビューさせてあげようと奮闘していた。

■「愛するウチの子どもたち」からドライな組織へ

「まさしくそれが、ジャニーイズムの原点でしょう。ジャニーさんは練習生から一対一で向き合い、『愛するウチの子どもたち』と公言していた。そのなかから将来のスターを見いだし、あまたの人気グループを生み出した。事業規模としては現在のジャニーズは年商1000億円ともいわれていますが、メリー喜多川さんが健在で、『ジャニーズ商店』と呼ばれた親族経営の個人商店だった頃に比べると、娘のジュリーさんの代になってからはドライな会社組織になっているのは否めません」(別の関係者)

 どんな業種であれ、カリスマ創業者からの引き継ぎは難しい。創業はやすく守成は難し、だ。ジャニーズもご多分に漏れず、内部できしみがそこここに出ていたからこその滝沢副社長の退社、キンプリ分裂なのだろう。“帝国”の決壊はまだ始まったばかり。その内幕に迫る。=つづく

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