著者のコラム一覧
佐高信評論家

1945年山形県酒田市生まれ。「官房長官 菅義偉の陰謀」、「池田大作と宮本顕治 『創共協定』誕生の舞台裏」など著書多数。有料メルマガ「佐高信の筆刀両断」を配信中。

崔洋一が『血と骨』の原作者・梁石日に「小さな破滅」を迫ったわけ

公開日: 更新日:

「なに言うとんのやおまえは、ひどい男やのー」

 崔は原作者の梁石日を”前借り文学作家”として敬愛しているという。

「書く書くと言っては出版社からお金をかき集めて、放蕩して、お金がなくなって切羽詰まった時に書いた小説はなかなかすぐれてる。僕にとっては10年に1本、優れた本を出してくれれば十分な人なんですよ」

 だから崔は梁に、

「早いこと1回、小さな破滅をしてくれ」

 と迫っていた。それに対して梁は

「なに言うとんのやおまえは、ひどい男やのー」

 と笑っていたのだが、13歳も若い崔の方が先に逝ってしまった。

 だいぶ前に私は共通の知人である編集者の通夜の席で梁と一緒になり、久しぶりだったこともあって不謹慎にも高笑いをしてしまった。

「サタカさんは梁さんと子犬のようにじゃれあっていましたね」

 後でそう言われて大いに反省したが、いまはただ、米寿を迎えて体調が万全ではない梁が崔の後を追わないよう祈るだけである。

 崔は映画で近藤勇を演じたこともある。(文中敬称略)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相が自衛隊派遣めぐり安倍側近と壮絶バトル→「クビ切り宣言」の恐るべき暴走ぶり “粛清連発”も画策か

  2. 2

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  3. 3

    九州国際大付野球部で暴力事件 楠城監督が日刊ゲンダイに明かした「不祥事」への言い分

  4. 4

    駐車トラブルの柏原崇 畑野浩子と離婚

  5. 5

    江角マキコさん「落書き騒動の真相」を初めて語る…人気YouTuberの配信に抗議

  1. 6

    クビになってからの逃避行 ミニカーファンの同志30人とエコノミーでドイツへ飛んだ

  2. 7

    元横綱照ノ富士「暴行事件」の一因に“大嫌いな白鵬” 2人の壮絶因縁に注目集まる

  3. 8

    石油備蓄に奇妙な“二重基準”…1日の消費量が日本政府は「176万バレル」で国際基準は「336万バレル」のナゼ

  4. 9

    レベルの低い“寄せ集め集団”を見渡し、失った自信を取り戻した感覚があった

  5. 10

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった