著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

新喜劇・たつじいネタ誕生の裏話「完全にとんでもうて、考えてるふりして寝てしもたろと思って寝たんよ」

公開日: 更新日:

 吉本新喜劇でずっとおじいちゃん役を演じて「たつじい」の愛称で慕われてらした井上竜夫さん。亡くなられてからもう7年近くになりますが、今も楽屋へ伺うと「おはようさん」という穏やかな声が聞こえてきそうです。子供の頃から新喜劇でおじいちゃん役の井上さんしか見たことがなかったので、1985年に楽屋でカツラをはずしたフサフサの黒髪でさっそうと歩いてらっしゃるのを見た時には正直驚きました。90年から10年間新喜劇を書かせていただいた際には、いろんなお話を伺いました。

「子供の頃から井上さんのおじいちゃん役しか見たことないんですけど、いつから老け役をやってはるんですか?」と伺うと「高校生の時からずっと老け役。そうやねん、演劇部で僕がおじいちゃん役やって、近畿代表で全国大会まで行って、えらい褒められたんよ。それからずっとやな」と笑われて、吉本新喜劇に入られた時も担当者に「どんな役やりたいねん?」と聞かれ「老け役がしたいです言うたら“おまえ変わっとんな、みな二枚目か三枚目や言うのに”」と笑われたそうですが、入団当初(1963年)は若手が多く、その分、早く役がついたそうです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾