世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実
参議院選挙が公示され、選挙戦がいよいよスタートとなった。僕が興味のあるところはタレント候補の顔ぶれだ。僕らの世代はロックグループ「世良公則&ツイスト」で一世を風靡した世良公則(69)が無所属で大阪選挙区に出たことに目が行く。
また、お笑い出身で俳優のほか、演出家としての顔も持つラサール石井(69)は社民党から、タレント色の濃い北村晴男弁護士(69)は日本保守党から共に比例区に出る。
少し前にこのコラムで参院選に出たら当選の可能性が高いタレントの名前をいろいろとあげた。
スポーツ界なら浅田真央・舞姉妹。知名度と人気で鉄板だと言ったし、歌舞伎役者の妻で女優の故・扇千景さんの後を継ぐのは片岡愛之助の妻・藤原紀香ではないかとも推察した。菊池桃子はどこかの党が口説き落とせばと言ったが、今はわざわざ選挙に出る必要はない。
さあ、そこで誰が当選するのか。世良は高年齢層にはよく知られた存在であることは間違いない。一方で40代以下の層にはそれほどなじみがあるとは言い難い。親友の桑田佳祐が応援に回るならまだしも、そのあたりの層の共感を得ることが課題だろう。ラサール石井はSNSでプチ炎上することが多かったが、今の政治状況はSNSが無視できない重要なツールとなっているので、Xなどを駆使して効果を出せるのかがカギになる。北村氏もYouTubeでこのところ政治的な発言が多く、今回の出馬は予想通り。