「スタンバイ状態が続いている」…地球科学者が語る富士山噴火の可能性
2011年の東日本大震災を引き起こした大地震は、日本列島を東西方向に引っ張った。それによって火山にも影響しているが、国内の活火山のなかでも、やはり気になるのは「富士山」だろう。前回の1707年12月の宝永噴火から、300年以上経ち次はいつ起こってもおかしくない。富士山噴火はいつ起こり、どんな被害が想定されるのだろうか。「大人のための地学の教室」(ダイヤモンド社)の著者で、京都大学名誉教授の鎌田浩毅氏(火山学)の見解は…(同書から一部抜粋・再編集しています)。
◇ ◇ ◇
2011年3月15日に富士山の地下20キロメートルにあるマグマだまりの直上に割れ目ができた。東日本大震災から4日後だった。鎌田氏は、「地下14キロメートルのところでマグニチュード6.4の地震が起きたんです。マグマだまりの天井にひびが入っていて、そこから圧力が抜ければマグマに含まれる水が水蒸気になる。それ以来、噴火スタンバイ状態が続いています」と言う。
──実は、富士山についても有名漫画家の予言の中に「2021年8月20日」に噴火すると記されていたという。もちろん噴火は起こらなかったが…?