横綱豊昇龍「出稽古行脚」に落とし穴…親方が指摘する「危険な罠」とは?

公開日: 更新日:

「明日からはずっと部屋にはいない」

 前日のその言葉通りに3日、横綱・豊昇龍(26)が伊勢ケ浜部屋に出稽古に赴いた。

 今年1月場所後に横綱に昇進したものの、3月と5月場所は5勝5敗5休、12勝3敗。その2場所で連覇を果たしたのが新横綱の大の里(25)だ。豊昇龍からすれば、後からやって来た後輩に並ばれ、今や話題性も向こうが上。当然、このまま黙っているわけにはいかない。13日初日の7月場所まで、積極的に出稽古に赴き、調整をするつもりのようだ。

 とはいえ、懸念も少なくない。ある親方は「近年は本場所直前の出稽古が主流になっているが……」と、こう続ける。

「調整というか本場所に向けての肩慣らしとしてやる分にはともかく、本場所直前の出稽古には『罠』も多い。稽古では抵抗及ばず、といった形でわざと土俵を割っておいて、本場所で同じ形に持ち込まれたら、土俵際で逆転の投げを狙う力士もいる。相手を探るつもりが、逆に自分の手の内を明かすことにもなる。『試験前の一夜漬け』ではないが、これで調整を済ませようと出稽古に頼り切るのは危険です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?