巨人の「野球ベタ」がデータで如実に…攻撃面は八方塞がり、失策数はリーグワースト
前カードで阪神に3タテを食らった巨人。4日の広島戦は、先発・山﨑伊織の8回無失点の好投とキャベッジの値千金弾で1-0。1日で勝率を五割に戻した。
勝ったとはいえ、得点はわずか1。貧打がクローズアップされるが、数字はそれほど悪くない。チーム打率.241はリーグ3位、トップの広島の.245とは4厘ほどの差だ。46本塁打は例年通りトップ。それなのに、3日の阪神戦も14残塁の拙攻で2点しか奪えなかった。つまり、この日のように本塁打が出ればいいが、チャンスであと1本が出ない。3日現在、チームの得点圏打率は.222。これはリーグ4位の勝負弱さだ。さる球界関係者がこう言った。
「安打は出ても返す打者がいない。故障で離脱中の主砲・岡本不在がモロに響いている。だから、阿部監督は6月、『連打は難しい。こういう作戦は増えていく』とバントや足を使ったスモールベースボールを標榜したが、犠打は45でリーグ5位。32盗塁も5位と少ないうえ、失敗26と成功率55.2%はリーグワースト。走者は出してもチャンスを広げられない。『足』で状況を打破しようと、積極的に盗塁を仕掛けるが、失敗ばかりでチャンスを潰している。攻撃面はまさに八方塞がりということです」