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ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

松本白鸚「ラ・マンチャの男」最終公演に思う 本来あるべき自分を目指して…

公開日: 更新日:

 松本白鸚さんが50年にわたり演じ続けてきた「ラ・マンチャの男」ファイナル公演が横須賀芸術劇場で上演中だ。千穐楽(せんしゅうらく)には公演回数1324回になる前人未到の偉業である。

 最初の上演は1969年。私は中学生だ。

 当初はおそらく戸惑いを持って受け入れられたのではないか。ミュージカルなのに照明は薄暗く、衣装は地味でボロボロ、派手な群舞もなければ喜劇でも悲劇でもない。

 宗教裁判にかけられるセルバンテスが獄中で、自分がドン・キホーテだと思い込んでいる狂人アロンソ・キハーナの即興劇を演じるという三重構造。ユーモアはあるものの明るさはなく、終わり方は苦くカタルシスもない。哲学的で何を問われているのか難解である。

 それでもありもしない「夢」に向かってひたすらに突き進む騎士であり戯作者の姿は我々に感動を与える。

 それは「本当の現実」よりも「本来あるべき姿」になれと教えてくれるからだ。劇中ドン・キホーテは言う「事実は真実の敵だ」と。

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