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北島純映画評論家

映画評論家。社会構想大学院大学教授。東京大学法学部卒業、九州大学大学院法務学府修了。駐日デンマーク大使館上席戦略担当官を経て、経済社会システム総合研究所(IESS)客員研究主幹を兼務。政治映画、北欧映画に詳しい。

映画で理解するLGBTのリアル 日本は「歌舞伎」「宝塚」で性の多様性を受け入れてきた

公開日: 更新日:

 G7広島サミットを前に「LGBT理解増進法案」が注目を集めている。従来の超党派合意案が「性的指向及び性自認を理由とする差別は許されない」としていたのに対して、自民党は「性自認」を「性同一性」に改め、「不当な差別はあってはならない」と修正した法案を国会に提出する構えだ。

 焦点となるのはトランスジェンダー(T)、すなわち出生時の生物的性と自らの社会的性(ジェンダー)の認識が同じでない人々に対する理解の在り方だ。

■ハリウッドでは主要モチーフの一つに

 これまで同性愛(性的指向が同性または同性異性両方:LGB)を描いた映画は、アン・リー監督「ブロークバック・マウンテン」(2006年アカデミー監督賞)やバリー・ジェンキンス監督「ムーンライト」(17年アカデミー作品賞)をはじめ多々存在し、ハリウッドでは既に主要モチーフ(主題)の一つにもなっている。

 しかしトランスジェンダーに正面から向き合った作品となるとトム・フーパー監督「リリーのすべて」(15年)が筆頭だろう。

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