著者のコラム一覧
吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

マツコ・デラックスのような“ジェンダーを超えたアナウンサー”が居てもいいじゃないか

公開日: 更新日:

「日本のテレビの歴史の中で女子アナとその容姿が今日ほど注目され、週刊誌などにその動向が注目される時代はなかった」と話すと「本当ですか?」と驚かれることがある。1970年くらいまではそうだったのだ。35年ほど前、私が初めて手がけたゴールデンのある番組のサブ司会の女子アナは有名女子大卒の容姿端麗で品のある女性だったが、私は毎回番組収録後、堂々と2人で西麻布のオープンカフェで深夜まで酒を飲んだものだった。別に仕事仲間だし、気が合うし、真面目に新番組について語る親しい同僚でしかない。彼女は人気女子アナだったが、私たちに注目する客や通行人など誰も居なかった。そして、選ぶ側のテレビ局も現在のように「ただ美人でスタイルがいいから」ということよりも「容姿は普通より上くらいでも、会話に機転が利き、声がいい(アナウンス力にたけている)そして何よりも個性的であるかどうか」などを基準に選んでいたと思う。

 皆さんは元日本テレビの女子アナ・楠田枝里子さんをご存じだろうか。「おしゃれ」(日本テレビ系)、「なるほど!ザ・ワールド」(フジテレビ系)、「世界まる見え!テレビ特捜部」(日本テレビ系)の司会を務めた方で、身長170センチと長身でクレオパトラのような黒髪が特徴的な才媛。東京理科大学応用化学科卒でエッセイスト、舞踏と南米の古代文明に興味を示す知的なドイツ語ペラペラのアルト・ソプラノの声が特徴、個性的でスケール感のある司会者である。今ではテレビ番組が美人・アイドルタイプばかりで、NHK以外どこの局の女子アナか区別できないようになってしまったが、当時は各局女子アナ選びに個性があった。今では楠田枝里子さんのような“ケタ外れの女子アナ”を入社させることはもう不可能なのだろうと思う。NHKの劇団出身の黒柳徹子さんも女子アナではないが局が採用した逸材である。「紅白歌合戦」から「徹子の部屋」まで博学で、エッセーも執筆し、容姿の魅力を飛び越えて、何より話術・個性とも抜群である。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    サンド伊達レギュラー14本…40~50代の芸人に仕事集中、「リスク分散」しなかった各局のダメージ度

  2. 2

    中学時代をジャージーで過ごした鈴木奈穂子が、法政大女子高から大学に内部進学してNHK人気アナになるまで

  3. 3

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 4

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  5. 5

    「24時間テレビ」SixTONES起用もマラソン募金額46%減で“旧ジャニーズ一極集中”は終焉へ

  1. 6

    WEST.重岡大毅の結婚にファンの怒りと落胆…“祝福されないアイドル”がやらかす「3つの誤算」

  2. 7

    「24時間マラソン」満身創痍の星野真里が完走も…募金額46%減&ゴール直前の乱入騒動に非難の嵐

  3. 8

    24時間マラソン完走後にSNSで“陰謀論”が拡散 星野真里に上がった「車移動説」のお粗末

  4. 9

    山本美月は九州の女子校で偏差値トップ「筑紫女学園」から明大農学部へ 祖父も生物教師の“リケジョ”

  5. 10

    水前寺清子(1)作詞家・星野哲郎への恩と愛称「チータ」誕生の理由

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「24時間テレビ」SixTONES起用もマラソン募金額46%減で“旧ジャニーズ一極集中”は終焉へ

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    NHK出演にSNSでは抗議の声も…彬子女王と伊藤穰一氏をつなぐ「裏千家」とブータン王室の深い関係

  4. 4

    (2)「おニャン子クラブ」の二の舞いを回避した「順位付け」という競争原理はグループを飛躍的に活性化させた

  5. 5

    「タンス預金2000万円」相続税はどうやってバレる? 税務署が追う“亡き親の出金”

  1. 6

    一発で免許停止も…9月から法定速度改正「時速30キロ」生活道路の見分け方

  2. 7

    水前寺清子(1)作詞家・星野哲郎への恩と愛称「チータ」誕生の理由

  3. 8

    自民党内に内閣改造の“タマ”がいない…女性閣僚「目玉不在」に高市首相が“苦悶”

  4. 9

    24時間マラソン完走後にSNSで“陰謀論”が拡散 星野真里に上がった「車移動説」のお粗末

  5. 10

    止まらない「人手不足倒産」…8月は過去最多を記録、もはや“ブラック企業”は成り立たない