ジャニー喜多川氏の性加害問題…30年以上告発してきた元Jr.が推測した衝撃の被害者数

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「ジャニーズに入って13歳の頃、性的被害に遭った。僕にとっては大きなことでした」──。

 日本を代表するエンターテインメント企業であるジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川氏(2019年に死去)による未成年の所属タレントらへの性加害問題。英BBCの告発ドキュメンタリーという“外圧”と元ジャニーズJr.で被害者であるカウアン・オカモト氏(26)の実名、顔出しによる記者会見で遅きに失しながらも、ようやく大手メディアがおぞましき実情を報じ始めたが、今度は国会内に持ち込まれた。

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■法務、警察関係者も出席

 カウアン氏と、元ジャニーズ所属で現在は俳優でダンサーの橋田康氏(37)が16日、立憲民主党の「性被害・児童虐待」国対ヒアリングに出席。国会議員、法務省、警察庁、こども家庭庁の担当部局の関係者らも出席するなか、カウアン氏は「中学3年で事務所に入ったその1カ月後に(ジャニー氏から)性的被害を受けた」「芸能界に限らず、立場が上の人から要求された時、拒むことは難しい。僕以外の被害を受けた方も声を上げてください。このような被害が出ないよう法律が整備されることを強く願う」と訴えた。橋田氏も「ジャニーズに入って13歳の頃、性的被害に遭った。僕にとっては大きなことでした。子どもたちを守れるのは大人。しっかりした法律を」と児童虐待防止法の改正を求めた。

 ジャニーズ事務所はジャニー喜多川氏の性加害問題については故人であることを理由に事実認定を拒否しているが、立憲の山井議員が「ジャニーズの社長にも国対ヒアリングにお越しいただけるよう要請したい」と語るなど、今度は藤島ジュリー景子社長が呼ばれる可能性も浮上。更なる告発者が声を上げれば当局が動き出す可能性も出てきた。

 ジャニー喜多川氏による性加害については1988年に事務所OBで元フォーリーブスの北公次さん(故人)が暴露本を出版したこともあったが当時、マスコミはスルー。元ジャニーズJr.で、1980年代後半からジャニー喜多川氏による性加害を告発してきた平本淳也氏(56)は朝日新聞の取材に「会見も開かずに『知らなかった』とする事務所の説明にはあきれてしまう」とコメントしている。藤島ジュリー社長の公式サイトでの「動画謝罪」に批判が高まる中、平本氏もこう続けている。

「(ジャニー氏の性加害を)事務所が知らないわけがない。『知らなかった』『確認できない』で逃げようとしている。まだ『自分たちはこれぐらいの対応で許される』と思っているのではないかという印象だ」

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