著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

アメトーーク!「スナックアルバイト芸人」の健気さ…たんぽぽ・川村は面接も拒否られた

公開日: 更新日:

 それにしても先日の東京・銀座の高級腕時計店で起きた強盗事件には驚いた。犯人グループは全員10代とわかり、二度びっくり。彼らは真面目に働く気がないのか。地味に働くより効率良く稼ぎたい、そんな考えが若い世代に蔓延しているとしたら、よくない傾向だ。

 そんなことを思いつつ「アメトーーク!」の「スナックバイト芸人」を見た。出演者はヒコロヒー、椿鬼奴、バービー、まちゃまちゃ、ガンバレルーヤのよしこ、相席スタートのケイ、納言・幸、たんぽぽの川村。今も唯一の現役が小出真保。

 注目は川村。新井薬師の「クオリティ」で働いていた時の源氏名は「野口」。「ちびまる子ちゃん」に出てくる野口さんに似ているから、「あんた野口ね」とママにつけられたとか。

 キャバクラに面接に行ってドアを開けたら「帰った帰った」と追い払われ、面接すら受けさせてもらえなかったというから切ない。「クオリティ」という店名なのに女の子が川村という状況に客が「『クオリティ』どうなってんだよ」と言うと、ママがすかさず「いいとも悪いとも言ってないわよ~」というのがお約束だそう。

 ドレスを買うお金もなかったので、コントで使ったネタ衣装で働いていたという川村。26歳当時の写真も見せたが、下着のようなキャミソールで胸の谷間を強調。少し紗のかかった写真に「昔のエロ本やん」の声も。

 売れなかった時、風呂なしアパートに住んで洗濯機の中に入って体を洗ったという話をしていたこともあったが、なかなかの苦労人だ。そういう苦労を経て今日があるのかと思うと、たいして面白いことは言わなくても、応援したくなるのが人情というものだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景