真空ジェシカ・川北のボケが賛否を呼ぶ理由 初期の「ガキ使」を彷彿とさせる

公開日: 更新日:

■独特な世界観で万人ウケは難しい?

「アートの卵たち」は、初期の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)の笑いを彷彿とさせる。例えば「松本VS浜田」シリーズの中で、なぜか収録中に松本人志が爆発してしまうという企画があった(爆発するのは発泡スチロールの人形)。救急車内で応急処置を受けた松本が、焼け焦げて薄くなった頭にボロボロのジャージー姿で登場すると、苦い表情で「ピリピリすんねん」と漏らす。周囲が「やけどもしてるやろうしなぁ」と気遣うと、これに松本は「お腹痛いねん」と返して笑わせ、何度目かのオープニング映像を撮り直そうとしたところで再度爆発するというものだった。

 かつて松本人志の芸風は、「現代アートにリンクする」と評されることもあった。既存のフォーマットをパロディー化する、あえて内幕を見せる、特有のリアリズムを提示するなどして、新たな笑いを生み出していったからだろう。

 川北からも似たテイストを感じてならない。独特な世界観を持つ笑いは万人ウケこそ難しいかもしれないが、今後も変わらず深く刺さるものを見せて欲しいと切に願う。

お笑い研究家・鈴木旭)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  2. 2

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    年内休養の小泉今日子に「思想強すぎ」のヤジ相次ぐもファンは平静 武道館での“憲法9条騒動”も通常運転の範囲内

  5. 5

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  1. 6

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  2. 7

    横綱・豊昇龍が味わう「屈辱の極み」…大の里・安青錦休場の5月場所すら期待されないトホホ

  3. 8

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  4. 9

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  5. 10

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に堕ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体