奈緒「あなして」は“視聴率無視”で正解…MEGUMIの振り切ったセリフもアクセントに

公開日: 更新日:

「地上波のリアタイ視聴自体が落ちている流れの中では仕方ないこと。このジャンルが好きな人にはしっかり届いていると思います」と、テレビコラムニストの亀井徳明氏はこう続ける。

「『昼顔』では1973年に金井克子さんが独特の振り付けで歌った『他人の関係』を一青窈さんのカバーで主題歌にしていました。今回は、77年の石川セリさん歌唱の楽曲を82年に高樹澪さんがカバーして大ヒットした『ダンスはうまく踊れない』を、稲葉浩志さんによるカバーで挿入歌に。昭和歌謡の“意味深”な歌詞を効果的にドラマにリンクさせるセンスはさすがです」

 ネット上には《喫茶店での男女の行為が不快》《GP帯には不向き》《田中みな実の演技が鼻につく》なんて否定的な書き込み声がある一方で、《自分だったらどうするかとか、職場のあの人とあの人がこうだったらとか想像する》《登場人物のセリフや心の声を自分や周囲に当てはめて“あるある”と感じる》などと楽しんでいる声も多い。

テレビ東京とかカンテレ制作のドラマもいい意味で振り切っていて、広いというよりは深い支持を得ています。『あなして』もそうで、たとえ嫌悪感を示す層がいても、その方が結果的に広い支持につながりますし、フジテレビの木曜劇場もそういう方向性を目指しているのかも」(前出の在京キー局関係者)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし