山川豊さんとボクシングの縁 デビュー曲大ヒット後に伸び悩み「サンドバック叩きまくり」

公開日: 更新日:

山川豊さん(歌手/64歳)

「函館本線」や「アメリカ橋」のヒットで知られる山川豊さんにとっては特別な存在がある。「函館本線」のヒット後、伸び悩んでいた時期に活路を見いだすきっかけをつくってくれたボクシングだ。

  ◇  ◇  ◇

 僕は元々ボクサーになりたかった。歌手なんてとんでもない、無理だと思っていました。

 田舎では長男は大事にされるけど、次男坊は大きくなったら家を出ていかないといけない(兄は鳥羽一郎)。それで田舎で自動車会社に勤めている頃はボクサーで身を立てようと思ってずっとボクシングをやっていて、日曜日になると鈴鹿から四日市のジムに通っていました。

 アマチュアの試合があって、自衛隊員の相手と試合をしたことがあります。彼は小柄だったのにスピードがあった。軽く倒せると思ったら、中に入られ、アッパーをもらって一発KOです。一瞬で記憶が飛びました。あの時は忘れもしませんよ。

 それから夢だった歌手になれて、デビュー曲の「函館本線」(1981年)がヒットして、順風満帆な歌手人生が待っていると思っていました。

 ところが、次にヒットが出ない。1年遅れで82年に「兄弟船」でデビューした兄貴がドーンと売れて、正直、焦りました。いろんなことをやったけどダメ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋