写真週刊誌が500万部も売れた時代 NHKも取り上げた“FF戦争”はどこがスゴかったのか?

公開日: 更新日:

 それをストップさせたのが1986年に起きた「たけし事件」だった。ビートたけしと軍団がFRIDAY編集部に乱入した傷害事件である。これを機に写真誌の取材手法に批判が集中して女性読者が離れた。部数はあっという間に50万部を切るところまで落ち込んだ。

 社内では、私を含めて休刊すべしという声が大勢になっていった。私が編集長になったのは事件から4年後の1990年。編集部は暗く、早く異動させてくれという部員が私の前に列をなした。私がやったことは、編集部を明るくすることと、「ニュース週刊誌宣言」。ノンフィクションライターによるルポやフォトドキュメンタリー。編集部員に取材のイロハも教えた。社初のヌード写真集も出し、部数も20万部ほど戻した。だがしょせんは後の祭り。現在、FRIDAYは約6万部。200万近くの読者が消えた。 (文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃