大沢たかおが50代で手にした“カリスマ性”…映画「沈黙の艦隊」主演までの紆余曲折

公開日: 更新日:

 このイメージを受けて「沈黙の艦隊」で演じた海江田四郎は、まさにうってつけの役だ。米軍と自衛隊を手玉に取り、“やまと”独立の真意が読めない謎を含んだ人物を、堂々と演じている。撮影現場を訪れた原作者のかわぐちかいじは、海江田は漫画を描くときにモデルを思い浮かべず描いたが、現場の大沢を見て「海江田がここにいた」と思ったという。

 映画では結果が出ない30~40代の紆余曲折を経て、50代で手にしたカリスマ性。これを武器に、大沢たかおはどんな俳優へと成長していくのか。今回の「沈黙の艦隊」は、原作でいえばまだ序盤戦。この映画で製作も兼ねている彼の、船旅は始まったばかりである。シリーズとしての含みを持たせた終わり方だけに、彼の代表作へと育っていくのか。今後の展開が気になる作品である。

(映画ライター・金澤誠)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃