著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

市川猿之助の歌舞伎復帰は既定路線 芸能では執行猶予が明けた後の復帰が“暗黙の了解”

公開日: 更新日:

 両親に対する自殺幇助に問われた市川猿之助に、懲役3年・執行猶予5年の判決が言い渡され確定した。被告側、検察ともに控訴しないとし、早めの確定だ。

 裁判官は「刑事責任は軽視できない」としながらも、「関係者が更生を支援」として執行猶予となった。

 多くの弁護士が執行猶予4年、うまくすれば3年とみていたので、予想より長かったのかもしれないが、猿之助がその日のうちにコメントを発表したところを見ると、本人、関係者ともに、この判決を予想して事前に準備していたわけだ。

 猿之助は「生かされた自分に、これから何ができるか考えていきます」としたが、法廷では「歌舞伎で償いたい」としていたので復帰は既定路線ということだ。

 一般人は執行猶予中でも大半の人は働かなければ食っていけないが、これまで芸能では執行猶予が明けた後の復帰が“暗黙の了解”になっている。なぜなら、多くの人目に触れるために影響が大きいからだ。

 ここでの注目点は、所属事務所が契約終了を発表した一方で、松竹が今後は白紙としながらも「進むべき道を共に模索する」と支援を表明したことだ。ドラマ映画、CMなどの仕事は所属事務所が担当していたが、歌舞伎は松竹が主体だから、本命の仕事である歌舞伎は続けられる。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    巨人・岡本和真がビビる「やっぱりあと1年待ってくれ」…最終盤に調子を上げてきたワケ

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  5. 5

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  1. 6

    高市早苗氏の「外国人が鹿暴行」発言が大炎上! 排外主義煽るトンデモ主張に野党からも批判噴出

  2. 7

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円? DeNA戦で市場価値上げる“34戦18号”

  3. 8

    概算金が前年比で3~7割高の見通しなのに…収入増のコメ生産者が喜べない事情

  4. 9

    権田修一が森保J復帰へ…神戸サポもビックリ仰天“まさかの移籍劇”の舞台裏

  5. 10

    マツコはやっぱり怒り心頭だった…“金銭トラブル”前事務所社長を「10億円提訴」報道