NHK紅白に多数出演「アミューズ」も赤字転落…大手芸能プロ苦境、エンタメ界に未来なし?

公開日: 更新日:

 年末の「NHK紅白歌合戦」で、創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題を受け、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)所属のタレントの出演がゼロとなったこととは対照的に、大泉洋、エレファントカシマシ、Perfume福山雅治星野源と総勢5組のタレントが出演するのは、大手芸能事務所アミューズ。さらにサプライズ出演が取り沙汰されているサザンオールスターズも同事務所所属。しかし、そんな勢いに乗る事務所も実は懐事情は決して安泰ではないというのだから驚く。

「あれだけ人気者を擁している『アミューズ』でさえ、11月14日に発表された2023年4~9月の連結決算は1億6300万円の最終損益となり話題となりました。実は今、日本の芸能プロダクションは苦戦を強いられているところが多いんですよ。時代は変わりました……」と、ため息をつくのは、テレビ局を筆頭に新聞、雑誌などメディアに絶大な権力を誇ってきた某芸能プロダクションの幹部。

新型コロナウイルスの影響もありますが、それ以上に問題なのは収益が激減していることです」

 その筆頭がテレビや広告の出演料で、この10年間で1~4割近くも下がったという。キー局関係者が言葉を継ぐ。

「そもそもテレビやCM……いやエンタメ業界全体の利益が激減して、業界自体が縮こまっているんです。ネットメディアの出現によりテレビ局の広告収入が激減したことに加え、新型コロナウイルス、さらにはインスタやユーチューブなどSNSメディアの普及で業界全体の制作費が安くなった。タレントの出演料もそれに伴って下がり続けているんです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」