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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

パワーも優しさもリミッターゼロ 奇想天外トム・ブラウンみちおは繊細な怪人

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 配信ライブについて、布川ひろき(39=写真(左))は「熱を込めてやってない感じの人がたまにいた」と感じた。客に熱を伝えないと意味がないと考え、だったら「無観客・無配信でやったら、目で見なくても熱で心に伝わる」のではないかと企画。その布川の話が「胸にストンと落ちた」と言うみちおは「熱意と熱意がつながる、それが目標だったんです」と語っていた(テレビ東京系「チマタの噺」2020年7月21日)。

 2人は4度の延期を経て、「スーパーソーシャルディスタンス」と銘打ち、無人島ライブ(観客は対岸からオペラグラスで観劇)を昨年4月14日に実現させた。

 みちおは「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の「先輩の家で長風呂1時間が限界説」(20年11月25日)でも、奇人っぷりを見せつけた。後輩・サツマカワRPGが自宅の風呂に入ると、上がったら一緒に食べようとピザを注文。しかし、届いても一向に風呂から出てこない。

 みちおは「じゃあ、一緒に」とパンツを脱ぎ、風呂で後輩と共にピザを食べ始め、「大富豪になった気分だね、バスルームでピザ食うなんて」と笑いかける。その後も、水を差し入れたり、換気をしてあげたりと体を気遣い、数時間以上「出ろ」などと一切とがめることはなかったのだ。

 まさに心優しき怪人。布川に言わせると「繊細メンタルマン」のみちお。冒頭の番組で脳外科の先生に「力を制限するリミッターが壊れてる」と言われたことを明かしていたが、みちおにはパワーも、怖さも、優しさもリミッターが存在しない。

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