山下智久「ブルーモーメント」の既視感は計算ずく? “何をやっても山P”ブランド戦略の吉凶

公開日: 更新日:

 また天災などで救助が困難な場所に、気象予報の知識や経験を活かし、特別な救急車両で救助に向かうという設定に、21年放送の日曜劇場「TOKYO MER~走る緊急救命室~」(TBS系)を想起したという視聴者も多かったようだ。

 だが、今作の既視感は、ストーリーや設定が別ドラマと似ているという点だけではない。

「山下さんは出演作自体の評価は毎回高いですが、昨今の作品では演技的に大きな振り幅はない役が続いている印象です。髪型や声色、表情などの変化もあまりなく、実は同じような演技だという指摘が、今作を見た視聴者からもチラホラ上がっているんです」(同)

 印象が変わらない役柄が続いているからか、《キムタクと同じでどんな役やっても山Pだな》《山Pは全部同じ演技だけど、キムタク系統なのかしら?》と、元事務所の先輩である木村拓哉(51)のように“何をやっても山P”という辛辣な意見も見受けられる。

「山下さんの演技はすごく上手くもないが、下手ではなく、そのらしさに不快感がないため、ストーリーには適度に没入できる印象です。圧倒的な華や存在感がありながら、決して鼻にはつかないので、演技自体が『何をやっても山P』という評価でも、それが個性でありブランディングと捉えられているのが、木村さんとの違いかもしれません」(同)

 減点要素が少ない演技と、圧倒的な存在感を持つ山下は、やはり数字を持ち続けているということだろう。他作品とや、山下の演技に既視感はあるものの、“気象予報による人命救助”という新たな要素で展開される今作。このまま山Pブランドを維持することができるか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束