尾行、妨害、不倫、元女性誌編集長…松本人志vs文春の裁判がスゴいことになってきた

公開日: 更新日:

 A子に対し、これほど露骨な妨害工作をやるのは、弁護側の能力不足にもよるが、松本の「何としても早くこのことにケリをつけて、忘れられないうちにテレビに戻りたい」という激しい焦燥感があると、私は考える。

 さらに文春の記事は、取材対象と一体化している女性週刊誌の非ジャーナリズム性もあぶり出している。

 このところ週刊女性は「独占入手 松本人志(60)告発女性の驚嘆発言『性被害はなかった』」(7月9日号)、「『私は上納されてない!』新証言を独占入手」(7月23.30日号)など、松本側に寄り添った報道が目立つ。また、週刊誌に中立公正など求めはしないが、松本側の代理人のような働きをした元女性誌編集長の行動は、私から見ても分を越えた編集者にあるまじき下劣な振る舞いである。

 くだんの人間がどこの大手出版社に在籍しているのか文春は書いてないから真相はヤブの中だが、女性誌の女性編集長経験者といえば、数は限られる。疑惑をかけられた社は、社の名誉をかけて、在籍の有無を含めて事実関係をつまびらかにし、公表するのが出版社としての責務であるはずだ。 (文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾