怪獣造形のレジェンドが初監督「カミノフデ」に充満する特撮愛 この夏はインディーズ特撮映画が熱い!

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 怪獣造形の世界では、レジェンドと呼ばれる村瀬継蔵が原作と初の総監督を務めた特撮映画、「カミノフデ~怪獣たちのいる島~」が7月26日に公開される。村瀬は「大怪獣バラン」(1958年)や「モスラ」(61年)、「マタンゴ」(63年)などの造形助手を経て、大映のガメラシリーズ第1作「大怪獣ガメラ」(65年)で、ガメラの着ぐるみの造形を担当。その後も70年代にはTV「超人バロム.1」「人造人間キカイダー」「ウルトラマンA」などで造形を手掛け、91年の「ゴジラVSキングギドラ」にも造形で関わった。

 村瀬は海外からもその手腕を買われ、「北京原人の逆襲」(77年)では巨大な北京原人の造形を担当したが、このとき映画を製作した香港のショウブラザーズのプロデューサーに依頼され、70年代に書きためたプロットを基に作られたのが「カミノフデ」だ。

 物語は亡くなった怪獣造形家の孫娘が、謎の男から描いたものを何でも実体化できる「神の筆」を託され、異世界へと迷い込み、世界を破壊しようとするヤマタノオロチに立ち向かっていくというもの。ファンタジーの体裁をとりながら、15人がかりで操演する火を吐くヤマタノオロチ、その怪獣に壊されるビルや戦車のミニチュアなど、まさに特撮怪獣映画の魅力が詰まった作品になっている。

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