著者のコラム一覧
森本毅郎フリーアナウンサー

1939年9月18日、東京生まれ。慶応大学文学部英文科卒。63年NHK入局。岡山、佐世保、神戸局を経て、72年東京。「新日本紀行」「女性手帳」などを担当。80年4月から「ニュースワイド」のキャスター。84年3月NHK退職、フリーになる。「森本ワイドモーニングEye」「ニュース22 プライムタイム」などの司会を担当。現在の担当番組は「噂の!東京マガジン」(BS-TBS、日曜午後1・00~)、「森本毅郎・スタンバイ!」(TBS系ラジオ、月~金・午前6・30~)。

【1.節目】気が付いたら『森本毅郎・スタンバイ』は34年7カ月続けて9000回

公開日: 更新日:

 昨年11月11日、私が担当しているTBSのラジオ番組「森本毅郎・スタンバイ!」が9000回を迎えた。月曜から金曜まで毎朝6時半から8時半まで「聴く朝刊」をコンセプトにしている朝の情報番組だ。放送が始まったのは1990年4月、それから34年7カ月で9000回を迎えたことになる。

 私は1939年9月生まれで、今年は86歳になる。このラジオが始まったときは50歳だから、今思えば若かった。「健康じゃなければ続けられませんね」と人に言われるが、実は経年劣化は激しく、腰の狭窄症で5回も手術しているし、心臓には2本のカテーテルが入っている。去年の暮れには声帯を厚くする注射も打った。年をとると声帯が痩せてきて声がかすれたりする。そこで注射で薬剤を注入して声帯の筋肉を若返らせるのである。ラジオは声が命なのでこうした修復もしなければならない。

「9000回の節目ですからイベントをやりましょう」とTBSラジオに言われたときは、ありがたいことと思いつつ戸惑いもあった。もともと「節目」をつける生き方にはあまり興味がない上、聞けば練馬の文化センター大ホールで1300人も集める有料の公開放送だという。そんなに人が集まるとも思えず、おまけに有料では恥をかくのがオチと反対した。だが、私の心配とは裏腹に抽選するほど人が集まる盛況ぶりになった。北は北海道、南は沖縄からも駆けつけてくれたし、若い人から年配者まで年齢層も予想以上に幅広かった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか