「除く米国」ファンドの残高が急増…楽天のファンドは5カ月で4倍に
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが8月19日に新たな投資信託「GSグローバル(除く米国)割安高配当株式ファンド」を設定した。キーワードは「除く米国」だ。
同社によると、米国の株式市場は堅調に推移してきたが、2025年に入ってから市場環境に変化が見られるという。たとえば、19年末から25年4月末までの値動きを見ると、米国株式が87%上昇したのに対し、先進国(除く北米)株式は45%の上昇にとどまっていた。ところが期間を24年末から25年4月末までに限定すると、先進国(除く北米)は12%上昇しているのに対し、米国株式は5%のマイナスとなっている。この先はどうなるかわからないが、米国株式が優位な状況が変化している可能性がある。
その変化にいち早く気づき、分散投資を進めている投資家が増えているとも考えられる動きがある。このところ「除く米国」ファンドの残高が急増しているのだ。
投資信託協会のサイトで「除く米国」をキーワードに投資信託を検索すると、ゴールドマン・サックスの新ファンドを含め、6本の「除く米国」ファンドがあることが分かる。