著者のコラム一覧
増田俊也小説家

1965年、愛知県生まれ。小説家。北海道大学中退。中日新聞社時代の2006年「シャトゥーン ヒグマの森」でこのミステリーがすごい!大賞優秀賞を受賞してデビュー。12年「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」で大宅壮一賞と新潮ドキュメント賞をダブル受賞。3月に上梓した「警察官の心臓」(講談社)が発売中。現在、拓殖大学客員教授。

「時代に挑んだ男」加納典明(21)「ムツさんは自分を楽しみ、能力を試し、やり切った。そしてあの著作群は…」

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加納「そうだね。そういう話も何となくあったと思うけど、俺はもうあんまり関わろうとしなかった」

増田「よほど疲れていたんですね」

加納「王国に著名人とかが連れてこられて雑誌編集者に畑さんと対談させられたりしてるんですよ。俺はそれを横目で見てるぐらいのもんで、一切関わる気がなかった。俺は俺なりに淡々とあの時代生きてたってことだろうと思うの」

増田「もしかしたら畑さんは全部わかってて、大きく加納さんを包みこんで、自由に遊ばせていたのかもしれませんね」

加納「そうかもね。彼に出会えたこと、そして彼との王国での思い出は人生の宝物ですよ」

(第22回につづく=火・木曜掲載)

▽かのう・てんめい:1942年、愛知県生まれ。19歳で上京し、広告写真家・杵島隆氏に師事する。その後、フリーの写真家として広告を中心に活躍。69年に開催した個展「FUCK」で一躍脚光を浴びる。グラビア撮影では過激ヌードの巨匠として名を馳せる一方、タレント活動やムツゴロウ王国への移住など写真家の枠を超えたパフォーマンスでも話題に。日宣美賞、APA賞、朝日広告賞、毎日広告賞など受賞多数。

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